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26 口金の付け方

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口金を使ったバッグにおいては、その最も重要な工程は口金のバッグ本体への取り付けです。

がま口バッグの構造上、口金とバッグ本体をきちんと取り付けないとバッグの使用中に口金からバッグ本体が落下してしまう恐れがあります。
きちんと取り付けるためのポイントは次の2点です。

1、ボンドで接着する
2、適した太さの紙紐を押し込み、口金の内部をきゅうくつにすることで抜けにくくする



それでは具体的に、取り付け方をご紹介して参ります。


まずはじめに、口金をつける際に使う道具です。
各道具の詳細についてはこのページに下部に載せました。

1)口金と本体、それぞれの中心に印を入れます。

私は口金には赤色のシール、本体にはマチ針をさしました。

up画像

2)口金の片側にパワーボンドを塗ります。

*より確実に接着するには、口金の内部をサンドペーパーで擦ってやり、表面を荒くしてボンドの、のりをよくしてやります。しかし私はいつも省いています。

口金の奥だけでなく、側面にも塗ります。

ただし、あまりにたくさん塗りすぎると後でボンドがあふれてきますので、ほどほどに。

※もう片側の口金にはこの段階ではまだパワーボンドは塗りません。
※もしもパワーボンドが口金の表に少しぐらい付いたとしても、後で布などでこすると取れますので、あせらず作業してください。

3)本体を差し込んでいきます。

まず最初に本体の中心を差し込み、徐々に左右を押し込んでいきます。

せっかく差し込んだ本体がはずれないように、洗濯バサミなどで挟みながら進めるといいです。

※本体を口金の奥までしっかりと差し込んでおくことがポイントです。奥まで差し込めていないと、バッグ使用中に口金が外れてしまう原因になります。

※懐の狭い洗濯バサミだと、口金と本体を挟みきれない場合があります。

4)その後、紙紐を押し込んでいくのですが、ここでポイントがあります。

紙紐と口金をより強固に接着するために、紙紐が口金に触れる面積を多くしてやります。

具体的には、紙紐はよじってありますが、よじってあるのと反対方向によじり、幾分よじりを解きます。

こうすることで紙紐が口金とボンドと接着する面積が増えて、よりしっかりと接着することが出来ます。
(がま口職人さんに教えていただきました。ココ、ポイントだそうです)

5)紙紐を本体の内側から押し込んでいきます。

まず最初に中心に押し込み、徐々に左右を押し込んでいきます。

「口金入り」という道具を使うと手早く綺麗に押し込めます。

「口金入り」がない場合は、マイナスドライバーを使います。
とにかくしっかりと紙紐を口金の奥まで押し込んでください。
固いくらいがちょうどいいです。


実際には手袋をはめながら作業するなどして、怪我をしないようにご注意ください。

※紙紐が長いようなら、はさみで切ります。

6)もう片側の口金にもボンドを塗ります。3〜5までの作業をします。

7)最後に口金の端を「足止めやっとこ」でギュギュ〜〜っと挟み締めます。

「足止めやっとこ」は優れもので、口金の内側だけを締めることが出来ます。
表側は曲がらないので綺麗なままです。
口金に傷がつかないように、生地などを挟むようにしてください。

「足止めやっとこ」の平らな面を下にして、口金の端を挟みます。しかし、この状態では口金に傷がついてしまいますので、実際には右の写真のように生地などをはさんでください。

「足止めやっとこ」でギューーー!っと挟み締めるとこんな感じになります。

「足止めやっとこ」について

ダンボールの切れ端を口金の断面に見立ててイメージを作りました。参考にしてください。

これで完成です。
半日から一日ぐらいボンドを乾燥させてから使用してください。しっかりと接着出来ていれば、多少のことでは口金は外れません。
試しに口金と本体を思いっきり引っ張ってみました。でも、私の力ではビクともしませんでした。それぐらい頑丈です。

■ 「足止めやっとこ」がない場合 ■


小さいポーチなどの場合は、ペンチで口金の端をしめる事が出来ます。
しかしこの口金は、サイズが大きいためペンチでしめるのは正直難しいです。
そこで私が考えたのは、次の3通りです。

(1)かなづちで叩いて締める
(2)カシメ打ち棒を使って木づちで叩く
(3)ペンチで内側から締める

それぞれの方法をご紹介させていただきます。

(1)かなづちで叩いて締める方法

ちょっと豪快なやり方になりますが、ゴム板の上などに口金の内側が上を向くようにして置きます。

端の部分をかなづちで叩きます

かなづちで叩く目的は口金でバッグ本体を挟み込むわけですから、それをイメージしながら作業をしてください。

私の感想としては思った以上に、簡単に出来たという感じです。思い切って叩いてやるのがコツかもしれません。

色々試しましたが、先が小さいものの方がやりやすかったです。
ホームセンターに行けば色々なかなづちがあります。
私が見つけてきたのはこれです。
先が小さく、ゴム素材で出来ているので口金を痛めにくいです。

(2)カシメ打ち棒を使ってかなづちや木づちで叩く

締めたい場所に、カシメ打ち棒などの丈夫な棒を当ててやり、かなづちや木づちで叩くやり方です。

上のかなづちでのやり方に比べて、メリットは狙いをきっちり定めることが出来る、ということでしょうか。

かなづちに慣れていないと(ほとんどの方がそうだと思いますが・・・)打ちたい場所に打てないことも考えられます。打ち棒をあてるこのやり方だと、確実に打ちたい場所に打てます。

ただ、あて布などをして保護してやらないと口金に傷をつけてしまう場合があります。私がやってみた感想としましては、半信半疑でやってみたものの、意外に強く締めることができた、という感じです。私にはこのやり方はあっていると思いました。

(3)ペンチで内側からしめる

このやり方は苦肉の策です。
かなづちや打ち棒を使うやり方よりも、ペンチの方が力加減が分かるし、場所も狙えるしメリットがたくさんあります。しかし先にも書きましたように、本来のやり方である外側からはさむ方法では、口金の構造上、丈夫すぎて締めることが出来ません。
しかし何とかしてペンチを使って締めることは出来ないだろうか・・・・と考えた挙句に思いついた方法がこの内側から締める方法です。

内側からならそれほど力を必要とせず締めることが出来ます。ただし左の写真を見ていただきましたらお分かりいただけると思うのですが、布を口金の下側と一緒にはさまねばならず、生地をいためてしまう可能性があります。
よって作業の際は、ペンチに革や布を貼り付けておくか、ハギレを一緒に挟み込んで締めてください。
そのポイントさえ押さえておけば、足止めやっとこがない場合のやり方としては、このやり方が一番確実だと思います。

私は、口金に傷が付かないように、ペンチの先に革を貼りましたが、ちょっと滑りやすかったので、布の方がおすすめかもしれません。

ダンボールの切れ端を口金の断面に見立ててイメージを作りました。

口金は外側からだとコの字になっているため、固くて締めることが出来ません。

内側からだと邪魔になる部分がないので軽く締めることが出来ます。

このやり方だと普通のペンチでも押さえることが出来ます。